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滋賀動保セ第50012-01(販売)
登録2006/11/2
有効期限 2016/10/31
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ブルセラ症について
はじめに
本編は、今まで私が集めた資料をまとめたものです。その途中、獣医師の意見や、私が考えるところを含む場合は、わかるように表現したいとおもいます。わかりにくい表現等あるかもしれませんので、その場合、質問いただければ、出来るだけお答えしたいと思います。
また、私はブリーダーであり、獣医では有りません。その辺のご理解はお願いいたします。
1. ブルセラ症について
ブルセラ症は、細胞内に寄生するブルセラ属の細菌によって起こされる感染症です。ブルセラ症の細菌は色々な脊椎動物に感染し、病気を起こします。この菌の特色である細胞内寄生の為、抗菌剤を投与しても、薬剤が細胞内に浸透しないかぎり、菌は安全であり、殺菌されることが無いため、治療が長引く原因になっています。人への感染があった場合、感染症法4類感染症として報告義務があります。
ブルセラ症の種類についてご説明いたします。
ブルセラ症は、宿主に基づいて7菌種に分かれていますが、遺伝学的類似性が高い為、1菌種としてまとめられています。ただし、医学・獣医学では混乱を避けるために、7菌種で扱っています。
種類と主な宿主(=主に菌が寄生する動物です)
Brusella melitensis ヤギ・羊
B.aborus 牛
B .suis 豚
B.canis 犬
B.maris くじら・アザラシ
B.ovis ひつじ
B.neotomae ねずみ
人への感染が報告され、尚且つ、症状が重い順を紹介いたします。
1 melitensis
2 suis
3 aborus
4 canis
Marisのアザラシの感染報告がありますが、最近のものの為データーが少ない
ようです。
公衆衛生面でmelitensisが、家畜衛生面ではaborusがもっとも重要になっています。
ブルセラ症の発症分布は、地中海地域・西アジア・中東・アフリカ・ラテンアメリカの一部で等で、動物におけるブルセラ症対策が行われていない地域での報告が多いようです。
また、この病気は、診断不正確なため患者は他の疾患名、あるいは「原因不明熱」として扱われることも多いため、実際の感染者は公式発表の患者数の10~25倍存在するものと推定されています。
参考
過去、アメリカがsuisを使い生物兵器を作ったことがあります(1969年に保存は中になっています)が、アメリカ以外にもブルセラ属にて生物兵器を開発した国があるだろうと考えられており、生物兵器として使われることが心配されています
2. ブルセラ菌生存期間
流産胎児 6ヶ月
糞便 1(夏)~53(冬)日
畜舎内飲水 4ヶ月
汚泥 6ヶ月
湿った土壌 1.5~2.5ヶ月
湖水 1日(37℃)~57日(8℃)
直射日光 4.5時間
尿内にも排菌されますが、保存期間の報告はありませんでした。
尿の排菌はメスよりもオスがより多く報告されています。
ブルセラ菌は乾燥に弱く直射日光で数時間で死滅するが、湿潤な状態では長期間生残し、とくに低温化では生存期間は長いことがわかります。
3. ブルセラ菌の体内保菌場所(保菌率の高い順に表示)
1乳房リンパ節
2坐骨リンパ節
3乳汁
4腸骨リンパ節
5胎児
6下顎リンパ節
7咽背リンパ節
8肩前リンパ節
9乳房
10腋窩リンパ節
11胎盤
12耳下リンパ節
13肺
13脾臓
13子宮
14卵巣
15肝臓
15腎臓
上記順位で解るように、避妊去勢はこの菌の保菌を押さえるといった根本的な解決にはならないことがわかります。手術では、ブルセラ症を治癒は出来ません。排菌を抑制できるという根拠にはなりません。
4. 感染経路
動物の感染経路
経皮感染
経粘膜感染
経口感染
交配
感染元
流死産胎児
胎盤
尿
乳汁
汚染飼料・汚染飲料
膣分泌物
汚露
精液
唾液
糞便
感染元である尿は、メスよりもオスの方がより排菌が多く、感染後48週からはじめまります。
3番の体内保菌場所にても解るように、乳汁は排菌が多いです。
唾液と糞便にも排菌が見られ、極僅かであるが、感染源として報告があったとなっています。
人への感染経路
・ 菌に汚染されたものを飲食による感染
・ 細菌を吸い込む場合
・ 皮膚の傷や目の結膜などから細菌が進入する場合。
ブルセラカニスの感染は、細菌の培養するような検査室・実験室で細菌を吸引してしまった場合(感染する可能性のある人物が特定される)や皮膚の傷や目の結膜等粘膜からの細菌進入による感染(獣医や猟師・繁殖者など、感染動物の内臓や出産等にかかわる人)があります。
* 感染元との接触で感染する可能性をしめしていると思われます。
人から人への感染はきわめて稀です。
感染例は、感染した母親が赤ちゃんに母乳を与えての感染例ならびに、妊婦が胎盤を通じて胎児に感染させた例、性交渉による感染も報告されています。また、臓器移植・輸血による感染も報告されています。

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